メンタルヘルス講習会。

 会社のメンタルヘルス講習会受講。
 対象が管理者向けなので、自分がというより、部下がそういう状態に陥ったときの、見極め方や接し方などの基本的な講習。
 現在のプロジェクトが今日明日がヤマだったけど、収束に向かっているため、どうにか受講できた。


 数年前、精神的に参って半年ほど休職したことがある。
 その実体験があるので、今日の講習はそのときの状況を思い出して、よく理解できたと思う。
 この業界、うつ病などで休職する確率が多いのでちょいと役に立ちそうなことを記述。


・部下への対応の方法。

 1、質問の方法。
   はい、いいえなどで答えるような質問はしない。
   「〜はどう考える?」
   「〜どうしたらいいと思う?」
   など考えを言える質問にする。

   また、「なぜ?(Why?)」という詰問のような聞き方はしない。
   「何があったのか?(What?)」という聞き方にする。


 「何でそうなったんだ?」なんて聞かれると答えにくいんだよね・・・・。
 そういう状態に陥ったときって、自分でも分からないんだもの。



 2、聴き方。
   相手の言い分を一通り真摯に聴く。
   途中で腰を折らない、自分の価値観を押し付けたり
   反論咎めるようなことはしない。
   とにかく一通り聴く。
   また、相手のしぐさなどで本音を理解する。


 「何故?」 
 と聞かれて質問に答えているうちに「それはちがうだろう?」なんていわれると、それ以上話す気にならなくなるんだよね・・・・・。



 3、繰り返す。
   オウム返し。
   こうすることによって、「ああ、ちゃんと聴いてくれて
   いるんだ」というように意識させる。


 相づちだけでもしてくれないと「ホントに聴いてくれているんだろうか?」と不安になる。
 そうなると「話してもムダだ」と思う。



 4、他人の話やたとえ話をしたときにその本音を促すような質問。

  「○○さんってXXですよね」
  このXXの部分に不満を持ってることが多い。
  たとえば「○○さんて残業少ないですよね」というと
  「勤務時間、仕事量に不満があるの?」と質問してみる。


 うん、あまり自分の不満をぶつけたくないので、回りくどい言い方することあるなぁ。
 はっきり、「XXが不満です!」なんて言える人はそもそも鬱にならないし。



 5、共感

  話を聴いて、(たとえそれが自分の価値観と違っていても)発言を
 認める。
 「うん、そうだよね」
 「私にもこういうことがあったよ」など。


 ここで注意しなくてはならないのは、叱咤激励すると逆効果。
 「君なら出来る」などといわれると非常に辛い。
 こういう状況に陥る人は、自分に責任がありどうにか頑張って自分で解決しようとしてることが多い。
 そういう状況で「頑張れ」なんていわれると余計プレッシャーになって結局つぶれます。
 (自分もそうでした)



 ここでふと気がついたんだけど。 


 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072265144/ref=pd_bxgy_text_1/250-2007364-1321034



 この本を読んだときに、男性が女性の話を聞くときに気をつけなくちゃならないことと、ほとんど同じだということ。
 なるほどー。



 男性同士の会話は基本的に論理的に批評するような会話。
 「アレはこうだよね」
 「いや、僕はこう考えるけどな」など



 それに対して女性同士の会話は同意型の会話。
 「○○だよね?」
 「うん、私もそう思うよ」など。



 いや、もちろん個人差ありますよ。
 でも方向性は間違っていないと思う。
 ちょっと話がそれちゃったけど。


 自分は経験者なので、その経験を生かして会社でも身の回りでもサポートできればなと思う今日この頃です、ハイ。