FIAは何を考えてF1を運営しているか分からない。

 久々にF1ネタ。
 最近面白くないのであまりしっかり見ていないのだが。
 今回のアメリカGPはミシュランタイヤを使用している7チーム14台が本戦をボイコット。
 ブリジストンタイヤを使用している6台のみ参戦という異例のレース。


 事の発端は予選中にミシュランタイヤを履いていたR・シューマッハがクラッシュ。
 そのあとももう一台タイヤが原因と思われるクラッシュが発生。
 ミシュランが調査したところ、10周以上走ったタイヤでオーバルコース*1を走るとバーストする危険性があるという発表をした。
 この時点でミシュランがこういう発表をするのは、アメリカという大消費地ではマイナスイメージであるにもかかわらず、ドライバーの安全性を考えて、あえて発表。
 そして急遽フランスから新しいタイヤを空輸するも、F1を運営するFIAがレギュレーションを理由にそれを拒否。
 それは、今年から予選から本戦まで同じタイヤを使わなくてはならないというレギュレーションがあるからだ*2


 それを受け、ミシュランおよび、ミシュランを使っているチームはオーバル部分にシケインを設けて、高速にならないようにする暫定措置をすることを提案するが、ほとんどのチームが賛同するも、これもFIAフェラーリが拒否。


 本来であれば、観戦しに来たファンやTVで視聴しているファンのためにも、歩み寄ってレースが出来る状態にするべきだったはずだ。
 その点ミシュランは最大の譲歩をしているにもかかわらず、FIAは断固として受け入れない。
 今回の問題は、ここ近年のFIAの理解しがたい不透明な動きが表面に出たものと考えている。
 今は沈静化しているF1分裂の話も再浮上する可能性がある。


 はっきり言って、最近のFIAのやり方は信頼に値しない。
 最近あまりF1をまともに見ていないが、おそらく一層F1を見なくなると思う。
 ぜんぜん魅力のないF1には興味がどんどん薄れつつある。
 今回のことをよく考えて、納得できる見解をFIAに期待したい。

*1:超高速のカーブ

*2:ただし、タイヤがバーストしたり、雨が降ってレインタイヤに交換するのは許されている