久しぶりに本の話をしようか。

 カバンの中には必ず一冊の本が入っている。
 ジャンルは特に一定ではないが、最近はミステリか時代物が多い。
 読み終わりそうなときには二冊入っていることもざらではない。


 読むのは、昼休みと帰りの地下鉄。
 あとは、一般的に許される範囲で暇なときに。
 ちなみに行きの地下鉄は寝る時間なのでほとんど読まない。


 今読んでいる本は、森博嗣著『四季 冬』。

四季・冬 (講談社ノベルス)

四季・冬 (講談社ノベルス)


 S&Mシリーズ*1の『すべてがFになる』からはじまり、Vシリーズ*2の『赤緑黒白』までの、微妙に登場人物がリンクする二つのシリーズの続編、というより一連のなぞが解き明かされる集大成のシリーズ*3

すべてがFになる (講談社ノベルス)

すべてがFになる (講談社ノベルス)

赤緑黒白 (講談社ノベルス)

赤緑黒白 (講談社ノベルス)

 読み始めは、確か去年の暮れに出張中に買い、すっかりはまってしまって、今では短編集も含めて30冊目くらいか。
 久しぶりに、シリーズものとしては破綻のない計算しつくされた本を読んだ気がする。
 シリーズの一番初めの『すべてがFになる』を理解するためには、S&M、V、そして四季をすべて読んではじめて分かる謎があったりする。
 それはまるで、難しい方程式*4を解こうとして、なんとなく解が分かりそうだけど、そこまでの過程がなかなか理解できないのに、急にふっと解が導き出されたようなそんな感じ。
 特に四季シリーズは読んでいて気が狂いそうになる、そんな危うさの漂う面白さがある。


 なんて、要するに「面白い」んですわ。
 多分これから『四季 冬』の残りを読んで明日は次のシリーズを手にしてるような気がする。

*1:犀川創平&西之園萌絵シリーズ

*2:瀬在丸紅子シリーズ

*3:四季シリーズになるのか?

*4:「バーチとスウィナートン・ダイアーの予想」なんか、痺れるよねw